最近の蔵王スキー場の光景   平成28年8月10日取材

 昔我々が高校生の頃の蔵王スキー場は人で溢れていた。
 しかし、最近はスキーブームも過ぎ去り蔵王スキー場も往年の賑やかさは
 もう見られない。
 今日は8月の暑い日となったので下界に居てはどうしようもないということで
 少しでも高地に行こうと思い孫を無理やり説得して蔵王スキー場に出かけて
 みた。やはり気温の差は大きい。下界は31℃、蔵王は23℃であった。
 では最初は定番の上の台ゲレンデに行ってみた。

 ここには夏は長い滑り台のコースがあり、ここをプラスチックのそりで滑るこ
 とが出来子供たちの人気スポットになっている。

 写真左のリフトで終点まで行き、そこからそりで滑り降りる。写真右下に
 コースの一部が見える。





 温泉街からこのロープウェイに乗って鳥兜山山頂に7分位で
 到着できる。

 孫を連れて行けば喜ばれるよ。


 次は竜山ゲレンデの光景である。
 この山の向こう側は山形市である。
 右手奥にはワールドカップの会場になる蔵王ジャンプ台がある。



 その蔵王ジャンプ台である。
 我々が高校生の頃には無かった施設である。

 ここは高梨沙羅選手が好んで飛ぶ台となっている。
 側に行くとよくもまああんな高い所から飛ぶんだろうとただただ感嘆する
 ばかり。



 高梨沙羅ちゃんが作ったバッケンレコードの銘板があった。
 ここまで飛んだんだ。

 もう一方の地蔵岳方面の唐沢コースも見てみよう。
 ここは地蔵岳鞍部からザンゲ坂を滑り、この唐沢コースに滑り降りるのが
 定番となっていた。リフトには順番待ちの長い行列が続いていたものだ。
 左の山は三宝荒神山でこの後ろが地蔵岳がある。
 我々が高校生の頃にはここにはホテルが何軒も建っていた。
 しかし現在は更地となり草一面の地になっている。
 寂しい限りだ。今の日本の現況を象徴しているかのようだ。


 
中央ゲレンデに行けばまだ三五郎ヒュッテは健在だ。
 ドッコ沼周辺に在ったホテルも無くなり、ここのヒュッテは貴重な存在だ。

 ここのロビーは本当にゆっくりできる。コーヒーを飲みながら過ごすのは
 至福の一時である。

 30日連泊で9万円(朝食、夕食付き)と言うサービスもあるようだ。


 ドッコ沼へ向かう林道から眺めた温泉街と竜山ゲレンデである。
 ここに立つと爽やかな風に囲まれて下界に下るのが嫌になる心地に
 なる。



 以上端折って現在の蔵王スキー場の様子を紹介した。
 しかし「昔の栄華いずくんぞ」と叫ばざるを得ないのが現在の
 蔵王スキー場の現状である。
 何とかもう一度元気になって欲しいと切に願うものである。


 戻る