山形東濤会会員 沼澤政辰君の蝋型鋳物作品展示始まる

 令和2年3月19日から24日までの期間で 第26回蝋型鋳物創作発表会が開かれた。
 沼澤君が私の地元の山形市立第三小学校在職中に地元の(山形市銅町、宮町は
 以前から鋳物の町として有名) 鋳物職人さんの指導で蝋型鋳物の作品作りを始め
 たのだから相当の年季は入っている。
 会の名称は山形フ゛ロンズ愛好会という。今回で26回になったという。すごい。
 あいにく取材に行ったときは雨の降る曇り空で寒い日であった。
 まず、会場となった山形文翔館(旧山形県庁)の様子を紹介してみる。
 正面玄関前広場でここはいろいろのイベントで使われているのでおなじみで
 しょう。。


 全体は □になっている。その中にはも特徴がある。
 ここも映画のロケなどでも使われている。


 この時計も有名な存在だ。現役である。
 市内の時計やさんが親子複数代にわたって保守管理をしてくれている。
 ただパーツの消耗も激しいとのことで修理は年々困難になっているとのこと。


 廊下を進んでいく。現在の規格から考えるとすごく狭いと感じる。
 昔はこの廊下を沢山の人間があわただしく行き来していたわけだ。


 ようやく発表会会場の入口に着く。

 ここが展示会場である。すでに先客があり作品の品定めをしていた。
 
 
 展示品の作品例である。蝋型鋳物なので繊細で細やかな作品ばかりである。
 鋳物作品というととかく大まかな感じを持たれるが蝋型鋳物は繊細なのが
 特徴である。宮町・銅町にはたくさんの職人がいたのだが今は本格的に職業
 として生業にしている人はいない状態だ。



 いよいよ依頼品の我が沼澤君の作品である。
 以前よりも構成パーツが格段に多くなり複雑に組み合わさっている。
 これだけの部品を組み合わせるのには相当の時間がかかったはずだ。
 いい仕事をするようになってきた。


 次はアンサンブルとして多くの作品をまとめたものだ。
 いろいろの音楽家たちを生み出して一つのオーケストラに纏め上げた。
 沼澤君の技量も年々向上しておりこの年でなおも技量が向上していることは
 彼の努力以外の何物でもない。
 彼の向上心に脱帽である。


 さて、鑑賞を終わって正面玄関から出てくると正面が七日町通りになる。
 右側の黄色い建物は山形市役所である。左の建物が県民会館であるが
 間もなく新しい県民会館が山形駅西に開館するので今の県民会館の土地、
 建物はどうなるのか県民の関心事になっている。

 さて、来週は同じ会場で私の水彩画愛好会の展示会がある。
 これから帰って作品の仕上げをせねばならない。
 コロナウィルスも心配だし作品の出来も心配だし常に不安を抱きながらの
 毎日である。

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