山形県小国町 清流荒川の春

                                 平成23年5月5日
 山形県西置賜郡小国町の西側を流れる荒川は山形県でも最もきれいな
 川と言われている。
 流れは朝日山系の水を集めて流れ下るため年間を通して水量の変化は
 少ない。更に幸いなことに大きなダムが無いため常に清流となって流れが
 とぎれることはない。
 小国町より上流には工場地帯も無いために自然豊かな谷間を下った水が
 そのまま流れるので本当にきれいな清流となっている。
 私は例年5月の連休にはここ小国の町を15キロほど上流の五味沢地区
 にこごみを採りに行くのが習慣となっている。
 今年も5月5日は快晴となったのでこごみ採りへと山形市を出発した。
 2時間ほどで近くまで来たのだがそこで驚いた。あたり一面が残雪なので
 ある。とても川の近くにまで行けない。ましてや五味沢はまだまだ先の地域
 ある。そこで今年は五味沢の手前の地点でこごみ採りをすることにした。
 こごみも小さく、まだ十分に芽を出していなかったが今晩食べる分だけは
 確保出来た。
 ついでに周囲の素晴らしい景色を写真に撮った。
 ここにその中の数枚を紹介する。
 いよいよ木々の新芽が萌え出てきた。でも地面には雪がある。
 歩くとぬかり気をつけねばならなかった。


 本当に新芽の緑は素晴らしいです。いつまでも見とれてしまいます。


 荒川の清流と新芽の緑である。
 川の両側は残雪である。例年こんな景色はこの時期無かったのだが。


 田にも水を入れる準備も出来たようだ。


 ここ小国の地は日本有数の豪雪の地である。
 しかし、ここにもようやく春の気配が立ち込めてきた。これからここ小国は桃源郷になる。
 この道のはるかかなたは平家の落人伝説の地三面に連なる。
 朝日山系の登山口でもある。イザベラバードの紀行文にも大変苦労してこの地域を
 通過したことが書かれている。
 是非訪れてみて歴史と自然に恵まれた地であることを再認識して欲しい。


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