沼沢君の作品展開催さる

 平成27年3月18日から24日までの期間、NHK山形放送局のギャラリーで
 山形東涛会会員沼沢君が所属している山形ブロンズ愛好会の作品展が開かれた。
 本会は山形市北部の銅町鋳物の職人さんを講師にして山形鋳物の伝統技能を
 継承させようと同好の士が集まり作品つくりをとおして広く市民にアピールすることを
 狙っている。
 80歳を超える高齢者も会員になっており意気盛んな人間の集まりである。
 会場も落ち着いた雰囲気でそれぞれの作品を浮かび上がらせていた。

 
 会場入り口の看板。


 最初の作品は「シーソー」




 次は屋根の上のバイオリン弾きという作品




 次はないしょ話という作品




 以上沼沢君の作品を紹介してみた。
 いずれも彼の優しい気持ちが伝わってくるほのぼのとした作品たちである。
 現在は蝋型細工で鋳物作品を制作する人は銅町でも数えるほどしか居ない。
 消えようとしている技法である。
 蝋で型を作り全体を土で囲み、一つの口から融けた青銅を注ぎ込めは蝋の部分は融けてしまい
 そこに青銅が流れ込み冷えれば立派な立体像となるわけである。
 本来の蝋型による製法は繊細な表現をする作品が出来上がるのが一般的である。
 昔は(昭和40年頃まで)銅町には蝋型による鋳物職人は多くいたが現在それは夢である。
 このようなサークルの活動が盛んになれば小中高の若者たちには取り組もうと挑戦する者が出て
 くるかもしれない。
 それまでは会員たちには大いに頑張ってもらいたいものである。
 



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