朝日山麓の春景色   平成21年5月5日


  山形県大江町柳川から西川町大井沢の間は大朝日岳を取り囲む山塊の手前に
位置する深山幽谷の地である。
  ブナの原生林が存在して、カモシカ、月の輪熊、猿等の動物が元気に生きている。
  その中を一本の道路が貫通している。この道路(といっても一車線がやっとの道ですが)
の両側は春はブナの新緑で埋め尽くされる。
 今回、平成21年5月5日の晴れた日にここを訪れた。
 目的はこの道路の峠に存在する大井沢トンネルの上部を旧道が通過しているがこの旧道の
峠に当たるところに大頭森山自然公園があり、ここに立派な展望台がある。この展望台からの
眺めは素晴らしく朝日山系がパノラマ状に眺められる素晴らしいビューポイントになっている。
 ここから朝日山系の春の景色を楽しもうと思いトンネルの分岐点から徒歩で展望台を目指した
のである。
 次の地図の中の赤く染めた部分を歩いた。

 道路の両側はまだ雪が一杯で、林の中は積雪がまだ相当にあった。


眼下には柳川近辺の景色が絵のように展開している。下界は全く雪は無いのにここはまだ冬である。
真ん中に見えるのは小学校である。このような地にも学校はある。大事な存在である。

林の中の木々は全て根が曲がっている。いかに過酷な自然環境であるかが分かる。

ブナ林がとても綺麗であった。青空をバックに生き生きとしていた。私もこの精気をいただき
元気になった気がした。

さて、肝心の大頭森自然公園ですが写真のように雪が一杯で傾斜がきつく、もし斜面で転べば
下まで停まらない状態だったため今回はここで戻ることにした。次の写真の中央の山頂に見えるのが
展望台である。ここはもう少し雪が無くなったなら来ることにした。

さて、展望台はあきらめて改めて車でトンネルを抜けて西川町大井沢に抜けることにした。
次の写真はトンネルを抜けてから見えてきた大井沢の地である。
ここは桜が満開であった。平地よりも確実に半月は遅れている。

大井沢の地は朝日岳の登山口でもあり、又、清流寒河江川の発する所でもある。
近年は別荘としてのログハウスも建てられており確実に何かが変わってきている。
良い方向に変わって欲しいと願っている。

ここから見る寒河江川と名峰月山の眺めは最高である。
五月の連休は夏スキーが真っ盛りである。ここからも双眼鏡でスキーヤーの姿が点になって見える。
川には釣り人が見えるがここは釣ってもすぐに放してやるキャッチ&リリースをするエリアとなっている。

さて、以上が山形県大江町柳川から西川町大井沢までの山岳地帯周辺の春景色の紹介でした。
今回も写真を撮りながら山菜を採り、雪で冷やしたお茶を飲みながらおにぎりをほおばるという
至福の時を過ごしました。いつまでもこの自然の姿が存在して欲しいと心から願っています。


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