浦山君の作品展始まる

 東濤会会員宮城県在住の浦山宏君の作品展が始まった。
 開催期日は平成30年4月9日(月)から4月15日(日)までだ。
 会場は旧の山形県庁(現 文翔館)の2階 ギャラリーである。



 ギャラリーまでの廊下から見る中庭。当時のレンガ造りの建物の雰囲気が味わえる


 狭い廊下を辿っていくと会場の入口が出てくる。
 今回の作品発表会の作者たちは東北電力のOB社員である。
 毎年この時期に開催しているが年々技量が向上して素晴らしい
 作品に仕上がっているものばかりだった。



 会場のたたずまいは落ち着いていて作品の出来を引き立たせてくれていた。


 浦山君の作品のコーナーである。


 同じく少し接近して見た作品群である。


 浦山君も鑑賞者への対応で忙しい。


 作品を少しだけ紹介していきます。

 題名は江戸犬張り子です。


 黒を背景に鮮やかにホウヅキが浮かんで見えました。
 これを鬼火と表現して作品としていました。


 題名文翔館時計塔  前掲の中庭に見るレンガ造りの建物の特徴を
 見事に表現しています。



 題名 シャインマスカット とても綺麗な緑が表現されています。


 題名 コマクサ これも黒をバックにコマクサの可憐さが表出しています。


 彼は多彩で絵画、篆刻、書道と何にでも卓越している。
 特に書は独特の世界を持っている。
 題は"神"。


 題名 "家"
 なるほどと思えてくる。


 題名 "耳" これも納得。


 この他多くの作品が出品されているのでぜひ鑑賞してください。
 
 浦山君の作品をバックにした近影です。



 浦山君の作品はどれも手が込んでいて緻密である。
 版画を鑑賞する時に画の中に何回擦ったか数値が出ている。
 どれを見ても少なくとも6回位擦っている。ということは版木を6版作っていることになる。
 その版木を色を変えて一回毎に少しのズレもなく摺り上げていくことは大変なことと
 理解できる。

 我らの年代で版画、絵画、書、篆刻とこれだけの分野にわたって
 緻密な作品を作り上げていける人は少ないであろう。
 ぜひ、今後も精進され大作家になって欲しいと願っています。


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