山形の鉄道の線路はどうなっているか  平成22年2月13日


 ・よく聞かれます。山形の鉄道は線路が3本あるそうですね!とか
  左沢線も広軌の線路になったそうですねとか
  時たま蒸気機関車が走っているが新幹線の線路を走っているのか
  等々の疑問を聞きます。
  今回は北山形駅を例にとって疑問にお答えしてみましょう。
  まず北山形駅の現状を紹介します。
  次が現在の北山形駅の姿です。基本的には皆さんが高校生だった時と大きくは
  変わってはいないでしょう。


南の方角すなわち山形駅方面を見たところです。
右手の方に見えるブロックが左沢線のホームです。


 次の写真は北側すなわち新庄方面です。ここは又仙山線のホームにもなっています。

 これでお分かりでしょうがここ北山形駅ははミニ新幹線と奥羽本線と仙山線と左沢線とが
 通過する駅なのです。ややこしくて間違った線に乗る人が出ています。
 ここで整理をすると ミニ新幹線は広軌軌道、それ以外は狭軌軌道となります。
 ですから3本線の線路はありません。
 上の写真でホームの一番右端の線路が新幹線の広軌軌道でここをミニ新幹線が走ります。
 このホームのすぐ左側の線は従来の狭軌軌道が走ります。
 ですから蒸気機関車が走るときはこの狭軌の部分を走ります。
 ただし山形駅から南方面は広軌軌道しかないので山形駅から南方面にはSLは走れません。
 結局山形市や左沢町で蒸気機関車を走らせるには、一度東北本線で北上し仙山線で山形に
 入り、そこから左沢線で寒河江、左沢へ走る。新庄駅で走らせる時は仙台の北の 小牛田駅
 から陸羽東線に入り新庄へ行く。ここの線だと新幹線と蒸気機関車とが並走するシーンが実現
 するのです。この時は全国からマニアが集まります。
 このように山形県内で蒸気機関車を走らせるのはとにかくややこしいのです。
 更に付け加えると各駅に蒸気機関車の進行方向を転換する転車台を無くしてしまっている
 ので結局蒸気機関車は終点まで行くと次には延々とバックして戻ることになります。
 蒸気機関車が可哀想です。
 以上が山形県の鉄道軌道の状況です。

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