歴史に満ちた天童古城を再訪する  平成30年12月2日

 ここ天童城跡を訪ねたのは高校2年の時に、城のある舞鶴山の
 南側の地にあった同級生の吉田君の家を訪れた時に登ったのが
 最初であったからほぼ60年ぶりの訪れとなった。
 平成30年12月2日は素晴らしい晴天の日であった。
 いろいろの冬支度の雑用を終えて何となく天童市の舞鶴山の山頂に
 ある天童城に行きたくなった。
 もう時間は3時を過ぎていたが急いで天童市に車で向かった。
 舞鶴山には数多く来ているのだがそこから足を伸ばして天童古城まで
 訪れることはなかった。
 次の写真は全国的に有名になっている人間将棋の会場である。
 ここに車を置いて城まで登ることにした。
 すでに時間は夕刻で日差しは強烈な夕日になっている。


  駐車場から見えるこの山の山頂が天童城の城跡だ。
 右端の山裾を登っていく。
 ブルーシートの所が人間将棋の時に大きな将棋駒を持った綺麗どころが並ぶエリアだ。


 途中振り返ると沼が見える。
 愛宕沼だ。桜の季節はとても素敵な眺めになる。


 尾根道はまだ日の光が射している。



 いよいよ城跡のエリアになる。尾根の両側が急峻な崖になっているのが
 分かる。当時は難攻不落の城だったと言われているのが理解できる。
 今は木々が茂っているので登れるが樹が無ければ簡単には登れない。

 西には月山と葉山がそびえている。
 12月のこの時期にこんなにはっきり見えるとはラッキーだ。


 北側には鳥海山が少しだけ顔を出している。
 普通はモヤがかかって見えないのだ。


 月山の左側の南側には大朝日岳が聳えている。
  これだけ山形の山を綺麗に見れた日はまれだ。
 ここに登って良かったと思った。


 いよいよ山頂部だ。
 今はきれいに樹が切られている。


 山頂には神社がある。

 管理がしっかりしているようで社殿は堂々としている。
 雪囲いの準備が始まったようだ。


 社殿の前は発掘されている。
 礎石を探している様子なので当時の建物の構造を求めているのだろう。


 この城についての概要は案内看板を読んでいただきたい。


 ここは大きな天守閣があったり壮大な屋敷があったということではなく物見用の
 施設の役目が大きかったと思う。
 現に山形市東部の山家城や山形市成沢にある成沢城にも大きな物見やぐらが
 あったのが分かっている。
 これらの城は有機的に繋がっていたのだろう。


 さて以上が今回60年ぶりに訪れた天童古城の地でした。
 近いところほど中々行けないということの証になってしまったようです。
 ぜひ、皆さんも一度訪れてみてはどうでしょうか。
 今回駐車場に着いた時は真っ暗でした。出来れば日が高い時間に登ってみて下さい。
 
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