金山の名山 竜馬山の晩秋を偲ぶ

 平成22年12月2日は快晴となった。ここ三日間はとても天気が良い。
 初秋は雨が多くぐずついた天気が長かったのが嘘のようである。
 このような天気に釣られて山形県最北端の町である金山町の周辺を
 巡ることにした。
 金山は金山杉で有名な林業の町であるが近年は観光にも力を入れて
 いる。
 金山の町の東へ6キロ程に有屋地区がある。
 ここは観光事業の中心地となっている。ホテル、温泉、スキー場、キャン
 プ場と揃っており何とかそこそこの収益を上げている。
 またここは名峰神室山への登山口ともなっており多くの登山客でも賑わ
 う。
 さて今回はこの地区を紹介するのではなくここに来る途中にある山を紹
 介する。
 金山から来ると有屋地区の入り口に有屋小学校がある。
 この学校の西側には山が聳えている。
 勇壮な岩山で風格がある姿をしている。多くの人が車を止めて見とれて
 いる。
 この山が竜馬山である。高さは520.8メートルであるが姿が良い。
 昔からこの山に関して多くの信仰が生まれている。
 また伝説も伝わっている。
 それは竜馬山の白馬信仰である。
 伝説は相当に古いものである。
 昔、この地区の治世が荒れた時はこの竜馬山の岩棚に白馬が現れ世直し
 をしてくれるという内容である。
 丁度現在は世も乱れているしひょっとすると岩棚に白馬が見られるのでは
 ないかとの期待を持って今回は出かけたわけである。
 残念ながら白馬は見られなかった代わりに雄大な山の姿を拝めたのでここ
 に紹介したいと思う。



 
おそらく白馬が現れる所はあの切り立った柱状の岸壁あたりなのだろうなどと
想像をしてしまう。
 


 この山を背にして東方を見ると神室連峰の雄姿が見える。あの山の向こう側は
 宮城県の鳴子温泉方面である。
 またこの山の真下に大きな神室ダムがある。
 このダムを造っている時に見に行ったが山腹を削った土砂はダンプカーによる
 搬送ではなくて長大なベルトコンベヤを敷設してそれで土砂を運んでいた。
 狭い峡谷のためとても幅広い道を作れるスペースが無かったし、また環境的に
 もやさしかったためであろう。


 この近辺にはびっくりするような巨木が多くある。また見事な杉の美林も多く
 自然を楽しむには絶好の地である。
 ぜひ一度は訪れてみて下さい。

  戻る