自然の里 小国の春  平成21年4月30日

山形県の西、新潟県と接している小国町は全くの山中にあります。
新潟からは延々と荒川を遡りようやく展望が開けた所が小国となり、山形から
は是も又峠を越え又峠を越え、多くのトンネルをくぐり抜けてポット出たところが
小国の町という印象があります。
それだけ周囲を山で囲まれた地形になっているのです。
この土地をあの何もない明治の時代にあのイザベラ・バードが一人の供を連れた
だけで新潟から米沢までを13の峠を越えて旅をした時も当然ここを訪れていた。
ただこの旅行記における小国の表現は貧困と不衛生な環境の中にある地と表現さ
れていて当時の辺境の地のきびしさが感じられる。
小国という地名の語源はいろいろの説が存在しているが現地に来てみればここは
一つの独立国(小さな単独国)だという印象が強い。特に冬の積雪量は半端ではなく、
従って昔は冬期は完全に鎖国状態になっていた。
このことは昭和38年頃までは続いていたと私は思っている。
(昭和38年は豪雪の年で列車が長期間止まったりもした)
しかし、このことが幸いして都市化からの魔手の手を逃れて昔の光景がそっくり
残った地となり、このために自然を満喫したい人たちが集まってくる地になっている。
私もくたびれた時はここに来て自然を堪能し英気を養い家に帰ることを一つのバタ
ーンにして生きてきた。
今年もまた(平成21年4月30日)小国を訪れた。
小国町の北の地区に五味沢があるがそこには「交流センターりふれ」という施設が
ある。その前の道を川に沿ってどんどん上流に向かい登っていく。
この川は荒川というが行き先は新潟県に入り日本海へと流れていく川です。
この川はおそらく日本でも最も綺麗な川の一つに入ると思う。
なにしろ水源は朝日山系に発するがここまでずうっと森林渓谷の中のみを流れて
くるからです。
水量は豊富で水は透明です。本当に綺麗な川です。
今回はこの近辺についての写真をご紹介していこうと思います。
まず五味沢地区の様子を紹介します。山の向こう側が米沢市です。
すっかり春ですね。



川を上っていきますと砂防ダムが現れてきます。


この辺からは水が本当に透明になっていきます。
手を入れてみたらまだとても冷たく落ちたら大変かなと思いました。



この辺の様子は次の写真のように新緑の緑が少し現れてきており川の水との
コントラストがなんとも言えない光景を作っています。

この辺は雪が消えたばかりで所々に雪が残っていますが空気がさわやかですがすがしい
気分になります

歩く正面には白い雪の山が現れてきますが大朝日岳です。
ここからの雪解け水がここまで流れてきているわけです。

やがて吊り橋が現れてきます。この橋は朝日岳登山者にとって必ず通る大事な橋と
なっています。
ただ冬の間は雪の重さに耐えられないので橋の渡り板は外しておくのですが今回の
今日の日はまだ渡り板は外されたままでしたので私の旅も今回はここまでとなりました。



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