前田 訓義君作品
   Nゲージで造る夢の街
                                                                      訪問日 令和3年10月5日
 前田君が鉄道模型Nゲージを始めたのは昭和52年頃であった。
 昭和56年頃には当時11歳の息子さんも親と一緒に作り始めた。
 それ以来今日まで少しづつ改造と新設を繰り返して今日に至っている。
 私は令和3年10月5日に前田宅を訪問し彼のNケージシステムを見学
 させていただいた。
 案内されて部屋に入ってビックリ。部屋一面が鉄道模型で埋め尽くされ
 ている。
装置は二つの部屋に分かれて存在していた。


 もう一つの部屋のシステムである。


 一番最初に息子さんと一緒にシステムを作ったときは40万円かかったとのこと。
 ではこれまでの総額はどのくらいかかったのと聞くとニヤニヤとほほ笑みあまり答え
 たくないようだった。






駅を中心とした駅前広場の姿を彼なりの構想で実現したものだ。


 現在新しく取り組んでいるのが蒸気機関車の転車台と放射状格納車庫の構築である。
 昔、山形、米沢、新庄、山寺などにもあって私の年代は毎日見ていた装置だが現在
 では知る人も少ない。
 現在近くには山寺駅に朽ちてはいるが一台存在しているので見てみると良い。
 是非新しいシステムが完成してそれぞれの車庫に蒸気機関車が整然と入っていく
 姿を見たい。
 
これだけの膨大なシステムになると行き当たりばったりにはやれない。
そこで特に、と依頼して設計構想図の一部を見せてもらった。
このような図面が何十枚とあった。

ある冊子への掲載記事を頼まれて寄稿した文書があった。
この文書に彼が鉄道ジオラマにのめり込んだ理由が全て記されている。
やはり最初に自分の夢があり、それを実現するために鉄道ジオラマの道へ
入っていったことが分かる。 
この記事中にある、不倫の男女の姿も駅前ジオラマの中に存在していました。

  バックアップのための列車や機関車等の部品の在庫も多い。
 次の写真はそれらの保管戸棚である。新品の部品がギッシリだ。
  私が自分のジオラマでこれらの機関車を買ったときは一番安いのでも
  4800円位していたことを思うと彼の現有品の金額はものすごいものに
 なる。

 
整備中の前田君。至福の顔である。

以上簡単に彼のこれまでの取り組みを紹介しました。

取材中に感じたことは、集中できることを持つ人は幸せたなぁということでした。
これらの膨大な制御部品や列車、駅舎、人間等のフィギュア、建造物などなど
のものを全て統合してきちんと確実に動作するシステムを作ることは並大抵の
事ではない。私もこの鉄道ジオラマを少しやったことがあるので良くわかる。
彼が装置の中に入り、列車運転のための整備をしているときの顔はまるで我が子
見つめるようで幸せ一杯という様子だった。
おそらく彼のこの時の頭の中は自分が築いた理想の街の姿でいっぱいになっている
のだと思う。
これからも是非理想の街の姿を追い求めていただき、「オイ、素晴らしいのが出来
上がったぞ。見に来いよ」という声がかかることを願っています。
同級生よ! それまで共に頑張ろう。
----------------------------------------------------------------------
*編集者のつぶやき 人間の心を豊かにするこのような素晴らしい成果は是非東濤会
の皆さんに紹介しなければならないと考え、是非、文化祭の作品として出品させてくだ
さい」と願い了承していただきました。感謝します。
是非、皆さんも前田君宅を訪問してこの夢多き鉄道ジオラマの醍醐味を味わってみて
ください。
=======================================================================

    戻る