前田訓義君の夢の世界が完成 !!! 令和6年9月27日
前田君が長年取り掛かってきた自分を包んでくれる夢の世界が実現した。
9月27日に前田宅を訪問して取材をしてきたのでその素晴らしい世界を紹介します。
下の写真が今回製作した目玉の施設です。
昔、山形駅にもあった蒸気機関車の転車台と格納所です。
施設の全体がよくわかります。昔、山形駅にこの施設を見学に行ったことがあるが
その時は薄黒く汚れていて蒸気の音や物がぶつかる音が満ちていておっかない所だ
と感じたことを思い出す。
でも、今回彼が作ったこのモデルはとてもきれいで蒸気機関車と建物や転車台との
絡み合いがよく表現されていた。
この写真のように蒸気機関車が台の上で回転して方向を変える光景をポカンと
口を開けて見ていた幼い頃を思い出させてくれます。
その方向転換の動作を制御するコントロールボックスです。この4機の操作器を巧みに
操作して蒸気機関車をコントロールするのですがその時の彼の表情は生き生きとして
いました。
別室にあるもう一つのシステムです。こちらは大きなジオラマになっていて一室を
まるまる使っています。
これも別室のジオラマです。この装置も一室を占有しています。
主に駅を中心とした街の光景でビルの谷間を縫って走る電車たちと住民との
活動の様子を表現している生活感があるシステムです。
駅前を中心とした人間社会が表現されていて見ているとほのぼのとした
気持ちにさせてくれます。
ガード下の様子がリアルに表現されていて見ているとあたかも線路下の
薄暗い所に立っている飲み屋にいるかのような気持ちになります。
この装置を操作している時の彼の表情は生き生きとしています。
頭の中はこのジオラマの世界と現実の世界が一体化していろいろの想いが
駆け巡っているのでしょう。
このように自分を没頭させてくれるものを持っている人は幸せです。
現実の暗くモヤモヤとした世界に悩むことよりも自分の描いた世界の中に
浸りきれることは本当にうらやましい。
彼が今回の転車台の製作に関して所感を書いてくれました。
彼はジオラマだけではなく現実の鉄道のマニアでもあるのです。
どこかで鉄道に関するイベントがあると聞くと即参加して多くの人たちと
交流ています。年寄りになるとこのような行動形態は大切だと思います。
私もそのような時は参加したいので声をかけてくれと頼みました。
さて、前回もHPでこのシステムの紹介はしてあるのですがシステムは部屋三室を
使った規模の大きなものです。私も孫のために一時ジオラマ作りに励んだことが
あるのでこのジオラマを構成しているパーツの値段はすべて分かります。
とにかくパーツの値段は高価です。このジオラマ全体の経費は趣味の範囲を
はるかに超えています。
お金に糸目をつけず、部屋を装置に占有することを許してくれるご家族の理解が
あってこそ出来ることと思います。
私は装置全体にご家族様一同のあたたかな心がただよっている気がしました。
このように自分が没入できる環境をもてることは素晴らしい。ブラボーです。
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