全国新幹線の歴史に山形新幹線が新しい一ページを
これまで山形ミニ新幹線には泣き所があった。それは車内での携帯電話が通じない
カ所があるいうことだった。
そしていつもこの事実が日本の新幹線で携帯が通じない所がある原因と揶揄されてきた。
事実、米沢・福島間と大石田・新庄間の一部で携帯が繋がらなかったのだ。
米沢福島間は天下の板谷峠がデンとひかえているので無理もないが大石田・新庄間が
不通なのは何故なのかという疑問が出ると思う。
ここの不通区間は大石田町と舟形町の間のごく短い区間なのだが実はこの区間は
山形県内では最も交通の不便な地区なのかもしれない。
私は何回かこの間にあるトンネルを撮影しようと思って行こうとしたのだが乗用車では
行ける道ではなかった。道路と言える道路は無いのだ。
こんな地域だからJRでも放っておいたのかなと僻んでしまう気持ちになる。
この線路の西側には有名な国道13号線の猿羽根峠が通っている。
この峠も昔は難所で知られたところだ。
地図を見ると分かるがこの辺の鉄道沿線は全く何もない山野だけである。
道も無いこの地区にトンネルが2本存在している。言わば未開の地と言って良いところだ。
しかし、ようやくここを走るミニ新幹線からも車内での携帯電話の通話が出来ることと
なった。
この間の情勢を山形新聞が報じているので紹介する。
それにしても山形県に対する中央の対応は遅い。
現在高速道路の建設も遅れに遅れており大石田-楯岡間の工事は全然進んでいない。
確かに地盤の軟弱地域であることは事実だが日本の技術でわずか数キロの道路に何年も
かかって進まないということは無い。聞くところによるとやはり相応の軍資金が来ないとの
こと。
これからは都市を分解して地方に散らばせないと将来が無いと言われている時に今の
地方支援の状況では心もとなく感じる。
とりあえずこれまでの支障の一つが解消したことは喜ばしいことと考えていきたい。
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