山形東濤会会員の施設慰問  平成30年5月21日

 今とこの介護施設も入所者は多く、介護する側の職員数は足りないのが現状。
 しかし入所している人たちが生きがいを感じてもらえるように各施設ではいろ
 いろ工夫して一日が変化あるものにしようと懸命である。
 しかし、予算は乏しいとなれば必然的に外部の人の奉仕活動に頼らざるを
 得ない。
 山形東濤会会員で構成している軽音楽バンドがこのような時のお手伝いを
 している。東濤会での演奏の時はスイートメモリーズと称するが施設に行く時は
 私の所では宮十二町内会バンドと称する。
 この方が入所者の人たちとの距離感が無くなるからである。
 5月21日 山形市銅町にある銅町デイサービスからの慰問要請に応えて
 慰問としてのバンド活動を行った。
 直前までは5名のメンバーだったのだが腰痛と急な葬式のために2名が
 欠けて3名でのバンド演奏となった。私がスチールギター、妻がボーカル、
 友人がギターという構成である。
 やはり我々のような高齢者バンドは一番の課題は健康である。健康でないと
 慰問などやれない。





 童謡や歌謡曲、ナツメロ、ギター演奏などを交えて演奏する。
 ただ単なる聞かせる演奏会ではなくお年寄りたちに歌ってもらうように
 仕向けるのである。
 そのために大きな字で書いた歌詞カードを作り一人一人に渡すことが
 肝要である。
 そして童謡やナツメロもすべてその曲の造られたエピソードや苦労話を
 交えて会話を入れながら進める。
 今回も曲の一つに「裏町人生」を入れたのだがこの曲の作曲者
 阿部武雄は山形県鶴岡市湯浜温泉の旅館の息子として生まれたが
 両親離婚により山形を離れて大変な苦労をして日本の第一人者に
 なったのだとか歌詞のすごさを解説すると大変興味を持ち、一緒に
 大きな声で歌ってくれる。
 童謡「里の秋」の普通歌われない3番の歌詞の紹介と本当の意味を
 説明すると感激してくれてアンコールを受けたりした。
 印象的なのは若い介護士さんたちが「裏町人生」を初めて聞いた、
 素晴らしい歌詞だ、生きる力を感じさせてくれる等の言葉を受けて、
 私の年齢との差を感じさせられたが歌の力は年齢に関係なく伝わ
 るのだなと歌の力の偉大を認識させられた。

 ただ私のグループも全員高齢者だ。本当の老々介護の一部を担っている。
 でも、何かみんなのためになっているのでないかなと信じて活動を続けていく。


  戻る