山形東高校文化部・物理部OB会
   20周年記念講演会開かる


 平成26年3月8日 
 朝から雪が降りしきる天候となった。
 結局一日中雪が舞い、寒く暗い一日となった。
 ただ明るいイベントがあった。
 山形市中央公民館で標記の会が開かれた。
 私も少し天体観測や観測器の制御等に関心があるので今回のテーマには強く
 惹かれるものがあり楽しみにして参加した。

 講演の表題は
 @あの奇跡的生還、あの感動の後継機 専門家による「はやぶさ2号打ち上げ」
 A「豆やのおやじNASAを動かす」
 いう表題だからこれは面白いとさっそく出かけた。

 会場には天文愛好家をはじめ映画はやぶさの影響か山東関係者だけではなく
 結構幅広い男女聴講者の層で開講前から賑わっていた。
 私も中学校時代に担任してくれたS先生とも再会できたし東涛会会員とも久しぶ
 りに語り合えた。
 会場の受付には東涛会会員のH君が頑張っていた。


 
 講演会は会長の佐藤元彦氏の軽妙な挨拶で始まった。
 昔我々が高校生の時彼が物理部で活躍していたのを覚えているし今も時折お会いして話を
 交わしたりしている。
 東涛会会員ならわかるだろうがソビエトの人口衛星スプートニクの裸眼観測強力ということで
 中庭に集まり彼の指示で夜空を見上げさせられた(?)のを覚えているだろう。
 私も訳も分からず夜空を見上げたっけ。なつかしい思い出だ。



 さて、残念ながら写真はここまでで、ここから先は写真禁止となったので講演で公開された
 貴重な映像は紹介出来ないことになった。残念だが仕方がない。

 講師のプロフィールを少し紹介してみる。
 @は小笠原 雅弘氏 山形市出身。山形東高を卒業して1982年NEC入社、ハレー彗星探
 査機「さきがけ」「すいせい」で初めて太陽周回軌道へ探査機を送る仕事をスタートにその後
 数多くの衛星制御の技術者となる。
 2000年になってからは小惑星探査機「はやぶさ」、月周回衛星「かぐや」等の姿勢制御系
 を担当。NEC航空宇宙システム部門長として統括業務に邁進、現在に至っている。

 Aは板垣公一氏 山形市出身。 天文をやっている方なら日本国中で知らない人はいない
 と言って良い人。天文雑誌の常連。山形市の竜山山麓と栃木県に私設天文台を所有。
 特に栃木県にある設備は確か山形からリモートコントロールしていたはず。
 更に亘理町にも所有していたがそちらは津波にやられたと聞いた覚えがある。
 とにかく超新星の発見者として世界的に有名な方で私も今日は直接お話が聞けるという
 ことで楽しみに参加したわけである。氏の所有している望遠鏡はアマチュアの域を超えた
 素晴らしい機械を所有している。でも彼の成果は望遠鏡の性能によるものではなく、彼の
 努力の賜物であるということは少し天体観測に関わった人は誰でも知っている。
 特に大きな特徴は現役の会社社長であるということである。
 みんながビールを飲むときは必ず食べる柿ピーナッツの製造元である。
 このような方が世界を相手に活躍しているのを見ると嬉しくなり寒さも吹っ飛ぶ。
 今日は暗い冬の日だが講演を聞いた後は心の方は温かくなった。
 山形東高校物理部OB会の皆さんご苦労様でした。


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