高齢者の生きがい向上のための活動
                              近藤 元一
                                 令和3年11月1日まとめ

 私たちの必ず行かなければならない場所は高齢者施設である。
 自分の意志に反しても行かなければならなくなることもある。
 それだけに大切な場所である。
 しかし、多くの人は無関心である。高齢者施設を訪れてみると施設の職員は大忙し。
 でも雰囲気はピリピリしていて職員の余裕がないことが多い。
 これを防ぐために施設では地域のボランティアの力を頼りにしている。
 私はこのことに気付き退職後に賛同する仲間を集めて軽音楽バンドを組み施設の
 慰問活動を始めた。もう20年近くなるなぁ。
 現在も活動をしているのだが今回のコロナ菌騒動で施設の慰問訪問が出来ず活動が
 ストップしている状況である。施設からは早く来て欲しいと嘆かれているのだか。
 そこで今回、これまでの活動を振り返り皆さんに私の活動紹介をさせていただこうと思った。
 なお、施設の場所や名称の紹介は避けさせて戴きます。
 まずは活動の様子を紹介します。

 次の写真は令和元年におけるある施設での演奏光景です。
 私はスチールギターとバンドリーダーを担当しています。
 みんな演奏する側も高齢者ばかりです。
 この高齢者が高齢者に語りかけるスタイルが好まれているようです。



 このようにお年寄りたちが集まってくれていると職員たちはこの時間別の業務に専念
 出来るのです。
 私は必ず音楽を一方的に聞かせるのではなく曲が作られた背景やいきさつなどを語り
 ながら歌詞を用意して皆に歌ってもらいます。
 曲は主に昭和のナツメロや抒情歌です。
 すると施設の方たちが驚くほどお年寄りたちは大きな声で歌ってくれます。
 この瞬間私は演奏していて大きな感動に襲われます。
 ある施設の方が言ってました。ある時オペラ歌手が来てくれて歌ってくれたが一方的なので
 お年寄りたちはあっけにとられた形で見つめていただけだったと。
 それよりは下手でも私たちの方がお年寄りに生きる力を与えられる
のではないかと自負し
 ています。



 演奏する方も歌う方も高齢者。だから真剣です。



 次の写真は令和元年に山形市内の大きな会場で開かれた老人クラブの芸能
 発表会の場面です。ボーカルは私の妻と教え子です。
 とにかく使えるものは何でも使うという方針で演奏メンバーを引っ張っています。
 演奏メンバーを使うことも演奏機会が無くなっているメンバーたちへの活動提供
 ボランティアと考えています。
 すべてなんでも動けばエネルギーは生まれてきます。じっとしていては消滅するだけです。




 次は私の地区にある公民館での新年会の場面です。
 200人入る公民館がビッシリになる新年会です。
 お正月にはいつも呼ばれて演奏してきます。写真右奥のギターは東濤会会員の
 園部君です。
 そして歌っているリードボーカルは現在山形市市長になっている佐藤たかひろ氏です。
 市長になる前は私のバンドのボーカルとして施設での発表会などに出演してくれてい
 ました。それが急に山形市長に当選してしまったのでボーカル不在となりあわてました。
 現在はなかなか一緒にはやれませんが時間が取れた時は来て歌ってくれています。
 恐らく身内から市長になられて困ったという人間は私だけでないでしょうか。
 でもうれしい悩みですが。



   
次の写真は新年会の締めの場面です。市長を交えて会場全体で北国の春を歌います。
 いつも最後はこのように大きく盛り上がって一年のスタートを切っているのが
 私の地域です。
 私たちは地域が元気になるための活動をきちんと勤めていると思っています。
 私も80歳になりました。だがおめおめと老いぼれてはいられないという気持ちで
 活動をつづけていきます。
 東濤会のみなさんも共に頑張っていきましょう。



 次の写真は佐藤たかひろ氏が現山形市長になってから特別出演の形で歌って
 くれた時の写真です。
 この時は2017年1月7日の市長が最も忙しい時に出演してくれたので秘書課の
 連中が大慌てで先々へ訪問日程時間の変更連絡をしていました。
 市長も我々の所に来るといつもリラックスして命の洗濯をして帰ります。
 この写真にも右端に園部君が映っています。




 私たちはまだまだ頑張らねばなりません。
       
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