鹿野道彦君に送る言葉
謹んで鹿野道彦君のご霊前に申し上げます。
突然、娘からのメールで、鹿野君の訃報を知りました。「鹿野さんが亡くなったわ。あんなに若かったのに」。このメールに一瞬疑いを持ちました。まさかと思い「鹿野君とは道彦君のことか」とメールを送り返したのでした。
確かにまだ若い。アメリカのバイデンも同じ歳であり、日本の政界にも八十を超えても活躍している人が沢山いる。まことに残念でなりません。
鹿野君にはまだまだこれから活躍していただきたかった。
今、日本の米は価格が下がり若者の農家離れが起きないか心配されている。
農政に精通している鹿野君から、もう一度農業者戸別所得制度の必要性を強調していただきたかった。
しかし、鹿野君の業績はこればかりではない。なんといっても最大の業績は山形新幹線つばさの開業に情熱を注ぎ、その実現に尽力されたことである。
私たち同級生は「山形新幹線をつくったのは鹿野道彦君だよ、と会う人に自慢したものでした。
そして君と同級だったことを誇りにしていたのでした。
東濤会の集まりでは君の政治に関する話を聞くことが何よりの楽しみでした。
またこれからもいろんなお話を聞きたかったのですがコロナ下の時代、東濤会の集まりも出来ず残念でなりません。
いつか集まりが出来るようになった時には貴君の思い出話をしながら、在りし日のことを偲び、東濤会会員一同、貴君の冥福を祈りたいと考えております。
貴君の業績はとても語り尽くせませんがお別れの言葉といたします。
長い間お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。
令和3年10月26日
山形県立山形東高等学校第10回卒業生東濤会代表
山形東濤会会長 秋葉 建司
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