赤湯温泉の今  平成23年1月2日


 現在赤湯温泉は南陽市にある。南陽市は昭和42年に宮内町と和郷村 
 それに赤湯が一緒になって新しい市となった。
 この温かな感じの地名の南陽とは当時の知事安孫子藤吉氏が命名した
 ものである。
 由来は中国の故事「南陽の菊水」からとった瑞祥地名(めでたい意味の
 ことばを引用した創作地名のこと)である。
 人口は約33800人、温泉と農業・工業の町である。
 さて1月2日 赤湯温泉には烏帽子山公園がありそこに八幡神社があるの
 で初詣に行こうと出かけた。
 現在の町の様子は次の写真のとおりである。結構雪はあった。でも昔か
 ら見れば無いのと同じ。



















 さて町の北側に聳えている八幡神社に昇ろうと入り口に行くと長い階段が
 あった。
 幸いにも日光によって階段の雪は消えていた。
 この階段を上っていく。

参道は雪が一面であるので滑らないようにして歩いていく。
この一帯は全部桜の木なので春の季節は見事な桜のトンネルになる。
その時期は素晴らしい眺めのエリアである。

  まもなく大きな鳥居が現れる。これは日本一の鳥居と称されている。
  何が日本一なのかというと石自体が継ぎ目のない一枚岩で出来ている鳥居として
  は日本最大ということである。


  次が烏帽子山八幡神社の本殿である。現在はすっぽりとシートで覆われている。


  さてここにこの烏帽子山八幡神社の名称の語源となる遺物がある。
 それは次の写真の烏帽子岩である。
 この岩には七基の岩碑が刻まれている。
 文字には天文6年(1537年 室町時代)の文字が刻まれている。
 重さは数十トンあるという巨大な岩である。

 あらためてここから温泉街を見下ろしてみる。
 有名な白竜湖はずうっと左手の方角である。

 帰りは慎重に階段を下る。なお、右手の方に車でくるための駐車場があるが
 やはり階段を上り下りしてこそ御利益があるのではないのかな。
 でも降雪の時は使わない方が良い。滑ったら一気に下まで滑り台となる。


 以上見ていただいた光景が現在の赤湯温泉街である。
 昔のお湯の煙がたなびいた狭くて暗いイメージの温泉街ではなくなった。
 どちらかというと天童温泉に似た、町の中にある温泉街である。
 上の写真の真ん中後方黄色い建物の後ろにある森の前の高台にある建物は
 丘のホテル羽黒荘という赤湯第一の名門旅館だったが今は養護老人ホームになっ
 ている。 時代を象徴しているといえる。
 日本よ早く元気になってくれと願う。

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